変形性膝関節症とは
|
○
|
からだの各部で起こる変形性関節症のうち、膝に生じたもので、中高年の女性に多くみられます。 |
|
|
○ |
膝関節の内側が変形しやすい。 |
|
|
○ |
関節部分の圧痛や、運動開始時の痛みなどがあります。 |
|
|
○
|
X線像(レントゲン画像)にて、関節の間隔が狭くなっていたり、骨の過剰形成あるいは変形
が確認されます。 |
|
|
○
|
症状の強いものでは 「水が溜まる」 関節液の貯留
や、「曲げられない」 「完全に伸ばすことが出来ない」 などの運動制限
、「曲げ伸ばしすると痛む」 などの運動痛
、「立つと痛む」などの荷重時痛
がみられます。 | |
| |
|
変形の進行
|
同側の膝が月日の
間隔を空けて痛んだり治まったりを繰返し、変形が徐々に進行 します。
「そういえば、だいぶ前にも何度か、同じ側の膝が痛んだときがあったけど、そのときは自然に治っていた。」
というお話をよく聞きます。
この痛みがあった時期にこそ膝関節に「炎症」が起こり、この炎症期に「骨の変形」が進行しているのです。
「炎症」による痛みを早急に治めることが、変形を最小限に食い止める方法です。
|
|
|
症状が強くなるきっかけとしては、急激な運動 ・
長時間の歩行などがあげられますが、根本的な原因となるのが、「脚の筋力低下」であると考えられます。
生活の変化によって、階段の昇降をしなくなったり、天候や生活環境などの変化によって日ごろの歩行距離や歩行時間が減少していたりする場合に多く見られます。
つまり、「運動不足によって筋力低下が加速された結果、変形性膝関節症の症状が出現する」可能性が高いと考えられます。
また、歩行などの運動時に発生する膝の痛みは、筋肉の過剰な緊張が原因である場合もあります。
| |
|
炎症と変形が起こるメカニズムは次のように考えられます。
1. 膝関節を補強する筋力が低下すると
2.
体重や地面からの衝撃といった負担がダイレクトに膝の関節面へかかり
3.
その結果、関節面が傷つき、この傷ついた関節面を修復する作業が始まるとその過程で、熱や痛みを発生する。このときの状態が「炎症」
4.
その後数日を経て、痛み(「炎症」
)は治まり、傷ついた関節面の修復が一段落しますが、修復後の骨は元の大きさよりも少し大きめに作り足されます。
このサイクルが繰り返されて関節面の変形が進行していきます。
変形の進行を食い止めるには、このサイクル
を止める必要があり、その方法として炎症期間の短縮と筋力低下の改善が挙げられます。
| |
可動域制限について
|
|
「膝が完全に曲がらない、伸びきらない」
といった可動域制限は、変形して盛り上がってしまった関節面の骨が、関節の動きを阻害しているケースがあります。
一方で、変形はしているけれども、膝周囲の筋肉の緊張をコンディショニングで回復させると、可動域制限が改善されるケースもありますので、可動域制限が必ずしも関節の変形が原因では無い場合もあります。
| |
変形性膝関節症の治療方針
|
炎症がある場合、炎症による痛みを早急に治めることを第一
に考え、変形の速度を最小限に食い止めます。 第二に、脚の筋力強化プログラムをご提供することで、日常動作時の疼痛を改善をめざします。
さらに、痛みの繰返しを起こさせない予防対策を身につけていただけるようにサポートしております。
強い痛みがある場合に限らず、痛みを我慢しながら歩くのは逆効果です。
痛みを我慢しながらトレーニングをするのは逆効果です。
痛みの無い方法で、根気よく脚の筋力を元に戻して、再発と変形を食い止めましょう!
レントゲンなど、病院の検査で異常がみつからない膝の痛みは是非ご相談ください!
| |
トップへ戻る |