特徴的な症状
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自転車ならどこまででも行けるけれど、立っていたり歩いたりすると、決まった距離や、決まった時間で脚が痛くなったり、しびれたり、感覚が無くなったり、勝手に足が動かなくなって歩けなくなる。
そんなとき、しばらく座っていたり、立ち止まってしばらく腰を曲げて休んでいると、また歩けるようになるという特徴的な症状がみられます。
このような歩行時の特徴を 「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」
といいます。 | |
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脳から続く神経の束(脊髄)は、
首から骨盤にいたるまで、一つ一つの背骨(椎骨)の後ろ側に開いた穴「椎孔」 の中を通っています。 この上下に連なった「椎孔」のトンネル全体のことを「脊柱管」と呼びます。
「腰部脊柱管狭窄症」 とは、
腰部で、この「脊柱管」が狭くなっている状態を表します。
「脊柱管」が狭くて、脊髄を圧迫 してしまった場合、
下半身のシビレや痛みなどの神経症状あるいは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」
が発生します。
「脊柱管」が狭い原因は、大きく分けて2つ挙げられます。
?@ 「椎孔」が狭い場合
?A 腰椎の分離・すべり症の場合
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「椎孔」が狭くなる原因 |
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1. |
生まれながらに狭い場合(先天性)。
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2. |
骨の変形による場合(例・・・変形性脊椎症)。 |
3. |
椎骨以外の椎間板などが邪魔になっている場合。 |
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これら構造上の問題が真の原因である場合、筋肉をほぐしても構造上の問題を改善することは出来ませんので、改善に向かいません。
一方で、レントゲン・CT・MRI検査で上記のような構造上の問題が見られるケースであっても、姿勢を改善するためのコア・トレーニングで症状が改善する場合があります。 | | |
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4. |
腰椎の分離
・ すべり症がある場合。
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一部の腰椎が前方へスライドすることによって、その上下に連なる「脊柱管」が狭くなるケースがあります。そうすると、やはり神経の束
(脊髄)
が圧迫されますので、腰部脊柱管狭窄症の症状を引き起こします。
姿勢を改善するためのコア・トレーニングで症状が改善する場合があります。 | |
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日常の対策
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○ 歩行中、前に進めなくなったら
(間欠性跛行時) 。
しばらくイスに座ったり、腰をかがめたりして休んでみましょう。
狭窄部分が開放されて、また同じくらいの時間、痛みなく歩ける可能性があります。
この場合は、コア・トレーニングで歩行中の姿勢を改善することが根本的な治療になります。 |
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○ 普段の姿勢のクセを改善する。
腰椎の反りが過剰な状態(不良姿勢)になると症状が現れる傾向がありますので、その原因となる「関節の可動域制限」を改善するコンディショニングを受けましょう。
柔軟体操や「コア・トレーニング」、日常動作時の注意点などをご提供いたします。 | |
○
その他
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